「ヴァザーリの回廊」現地ツアーに参加。フィレンツェの中心、ヴェッキオ橋の2階など、いわゆる”秘密の通路”をガイドさんの案内で巡ります。かつては、メディチ家の人たちしか通ることができなかった場所を体験できるので、その希少性やこの通路でしか見られない芸術品にワクワクしながら歩きました。
フィレンツェで半日のフリータイムがある方にもおすすめできる現地ツアーだと思います。
というわけで、「ヴァザーリの回廊とウフィツィ美術館 見学半日ツアー」に参加した様子をレビューしますね。
当日の持ち物
- 予約券(バウチャー)
*予約後にメールで送られてきました。プリントアウトして持参。 - 水(ペットボトル)
- カメラ
スケジュール
15:15 集合
15:30 ツアー開始
・ウフィツィ美術館入場(約1時間 自由鑑賞)
・ウフィツィ美術館内にて再集合
・ヴァザーリの回廊見学(ガイド付き)
18:30 アルノ川対岸のピッティ宮殿にあるボーボリ庭園にてツアー終了
ヴァザーリの回廊とは?
ジョルジョ・ヴァザーリという建築家が16世紀に設計した、ウフィツィ美術館からピッティ宮殿までをつなぐ約1kmの渡り廊下です。かつてフィレンツェを統治したメディチ家の当主が、ウフィッツィ(当時は役所として使われていました)と自宅のピッティ宮殿を警護なしで行き来するために、建設されたもの。ガイド付きツアーでしか見学できません。
川岸からヴェッキオ橋、対岸までつづく赤い屋根がヴァザーリの回廊です。
「ヴァザーリの回廊」ツアー集合場所へ
集合場所にいくとツアー参加者が集まっていました。係の人に名前を告げ(バウチャー券をみせて)、渡されたヘッドフォンを耳につけて出発です。
ツアーの参加者は15人ほど。家族連れやカップル、おひとりの方など様々。年齢層も幅広かったです。日本人の方も参加されていました。
まずは「ウフィツィ美術館」を自由見学
さて、ウフィツィ美術館へは裏口?から入場です(入場料はツアー料金に含まれていました)。
美術館のなかを1時間ほど自由見学。
こちらの美術館には有名なルネサンス絵画がたくさん展示してあります。1時間の見学では足りないほど。
レオナルド・ダ・ヴィンチ、ボッティチェッリ、ラファエロ、カラヴァッジョの作品等。
わたしは何度か訪れたことがあったのと、カラヴァッジョが好きなので、彼の絵ばかりを見てました♪
ウフィツィ美術館での自由見学の後は、ツアーのメンバーが再集合し、いよいよヴァザーリの回廊へ向かいます。
「ヴァザーリの回廊」へ出発~!!
回廊の両側には所狭しと絵画が飾られていました(700点ほどあるとか)。女性のガイドさんが、絵について説明しながら進みます。
ヴェッキオ橋の真上からは、眼下に通りすがりの人々の姿を見ることができます。
フィレンツェに行けば必ずヴェッキオ橋を通ります。でも、こうして上から眺めることはなかなかできませんので、とても貴重な体験です。視点が変わると、当然ですが景色も変わりますよね。橋を歩いている時は橋の両側に軒を連ねるショーウインドーばかりが気になりましたが、上から下を覗き込むと、人の行き交う様子が目に留まりました。
こんな風に、メディチ家の方々も行き交う人々を観察していたのかもしれませんね☆
そして、「ヴァザーリの回廊」の途中には「サンタ・フェリーチェ教会(Chiesa di Santa Felicità)」も。メディチ家の方々も礼拝に訪れた教会です。
「ヴァザーリの回廊」からは、祭壇を見下ろす構造になっており、メディチ家の人はこうして高みから礼拝をしていたのだとか。
いわゆる、VIP席ですね。
一般の人々と直接顔を合せないための配慮だったそうです。
そして、見学終了。
最後は、ピッティ宮殿にあるボーボリ庭園で解散です。午前中のツアーの方であれば、このままボーボリ庭園を散策することもできますので、お時間に余裕があればのんびり散歩するのも良いですね◎
最後に
メディチ家の”裏側”を垣間見ることのできる、とっても興味深いツアーでした。
フィレンツェの現地ツアーはいろいろとありますが、フィレンツェの裏側も体験してみたいという方にはおススメのツアーです。もし、そもそも「メディチ家って?」「ヴァザーリの回廊って?」という方であっても、ヴェッキオ橋を上から眺めることだけでも十分に楽しめますよ◎
予約について
ほかの方のブログなどによりますと、見学の個人予約は過去に不定期で行われていたようですが、現在では公式サイト(伊語)を見た限り、そのような案内は出ていませんでした(2024年現在)。
今回の記事で紹介したフィレンツェの現地ツアー「ヴァザーリの回廊とウフィツィ美術館 見学半日ツアー」はこちら。
※2024年現在、ヴァザーリの回廊は閉鎖されているようです。近日中に再オープンするらしいです。
フィレンツェの観光については以下の記事も参考にどうぞ。