イタリア・ローマの観光では、古代ローマ時代の遺跡を見学するのが王道コース。歴史を知っておくと、ローマ観光の充実度がさらにUPしますよね。学生時代に習ったのだけど忘れてしまった……という方にも役立つのが旅行雑誌「TRANSIT(トランジット)」。図や写真がいっぱいで、パラパラとめくるだけでローマの歴史がすっと入ってきます☆
今回の記事では、古代ローマ時代の歴史に触れつつ、「TRANSIT(トランジット)31号」を紹介します。
ローマを観光する上でまずは知っておきたいこと
古代ローマ時代の年代
イタリア旅行のハイライトといえば、首都ローマ。
ロンドン、パリに次ぐヨーロッパでも有数の観光地です。
年間700~1000万人ほどの観光客が訪れるのだとか。
お目当ては、「古代ローマ時代」に築かれた遺跡の数々。
コロッセオ、パンテオン、フォロロマーノ。
古代ローマの時代とは、紀元前753~紀元395年。
日本ではいつの時代に相当する?
日本の縄文~弥生~古墳時代に相当します。
ローマ帝国はこんなに小さなエリアからはじまった
ローマ帝国のはじまりは、川のほとりの小さな都市国家でした。
「TRANSIT(トランジット)31号」の図(上記)を見て改めて驚きました。はじめはこんなに小さなエリアだったんだなぁっと。
パラティーノの丘(観光スポットのひとつ)を中心に6つの丘に取り囲まれ、ローマの町がありました。
領地を守るように城壁が整備されています。
「ローマは一日にして成らず」
という故事(ことわざ)ありますよね。
「ローマは一日(いちにち)にして成(な)らず」
《Rome was not built in a day.》大事業は、長い間の努力なしには完成されないというたとえ。
出典:goo辞書
このことわざの通り、小さな都市国家にはじまったローマ帝国ですが、長い年月をかけて紀元117年頃(トラヤヌス帝の時代)にはその領土を最大とします。
最盛期のローマ帝国の勢力図
現在の
・イギリス
・フランス
・スペイン
・ギリシャ
・エジプト
・モロッコ
……等々がローマ帝国の領土になったのです。
ですので、地中海沿岸地域のあちこちにローマ帝国の遺跡が残っています。
そして、勢力拡大の戦略や思想などは現在でも学ぶべきことがたくさんあります。ここでは割愛させていただきますね。
ローマの観光で必ず訪れる定番スポット
フォロ・ロマーノ
ローマ観光では、古代ローマ時代の名残を見学。2000年も前に造られた建築物の跡を見ることができます。なかでも、中心地であったフォロ・ロマーノには、議事堂、法廷、市場などが遺跡として残っており、必見です。
コロッセオ
そして、ローマ観光で必ず訪れる「コロッセオ」。
「コロッセオ」
80年頃に落成。剣闘士協議が有名だが、模擬海戦、公開処刑などにも利用された。
出典:「TRANSIT 31号」49ページ
実際に訪れると、その大きさと長い歴史の歳月に感銘を受けます。
旅に出たくなるエッセイ
「TRANSIT 31号」では、ルカ・カビーノ氏(イタリア人)と井出幸亮氏(日本人)の旅のエッセイを掲載。お二人が北はミラノから南はナポリまで、ローマの遺跡を訪ねながら旅した様子をユーモアを交えて紹介されています。
ミラノの出身のイタリア人から見たローマ遺跡に関する感じ方と、外国人(ここでは日本人)の視点から書かれており、面白かったです。
そして、道中の楽しそうなやり取りを読んでいると、とっても旅に出たくなりました。
旅に出ると新たな発見があったり、自分の考えがふとまとまったり、普段とはまったく異なる感覚が呼び起こされていいですよね◎
古代ローマ人の恋愛観など
さて、旅のエッセイに加えて面白かった記事がこちら↓
古代ローマ人の恋愛観が、日本の奈良時代と比較されながら書かれています。
ネタバレになってしまうので、詳しくは書きませんが、現代とは異なる恋愛観がとっても興味深かったです。