イタリア中部、フィレンツェから鉄道で1時間半の距離にある「コルトーナ」。中世時代の城壁で囲まれた旧市街には、都会の喧騒を忘れさせてくれる、おだやかな時間が流れています。この町を舞台にした映画「トスカーナの休日」の題名にぴったりの場所です。また、緑豊かな丘の上に位置しており、周囲にはゆったりと広がるオリーブやブドウ畑も。素晴らしい景色を一望できるといった点も魅力ですね。というわけで、今回は、コルトーナの絶景スポットや見どころについて、体験談を交えつつ紹介します
――写真がちょっぴり秋めいていますがご了承くださいね。
「秋だけでなく一年を通して美しい景色を堪能できる場所だと思います」
コルトーナの絶景スポット1へ
下の写真(中央付近)に小さく映っている猫。程よい距離を保ちつつ、ずっと道案内をしてくれました。
「サンタ・マルゲリータ通り」
さて、南側の城壁沿い「サンタ・マルゲリータ通り」。この坂道を頂上までのぼると、ガイドブックでも紹介されている絶景スポットに行けます。
余談ですが……、当初の予定は、まず町の中心にある、博物館(「エトルリア・アカデミー」や「教区博物館」)を見学し、その後、このサンタ・マルゲリータ通りを歩くつもりでした。
ところが、コルトーナ到着に想定外の時間を要してしまったのです。
電車遅延15分と駅でのタクシー待ちに1時間かかりました(その辺の事情は「コルトーナへの行き方」編にちょこっと書きました)。結局、博物館の見学を取り止めに。やはり個人で旅行すると、ちょっぴり無駄な時間も多いですよね……。
というわけで、「サンタ・マルゲリータ通り」からコルトーナ観光をはじめました。
風景をのんびり眺めながらの散策。見晴らしもよく、清々しい気分になります☆
そして、途中にはこんなモニュメントも。
コルトーナを世界的に有名にした、2003年公開の米国映画「トスカーナの休日」。とあるシーンに登場したと思われる祠(ほこら)です。
映画ではこの祠に老紳士が毎日、花を捧げにやってきます。その様子を主人公のアメリカ人女性がベランダから不思議そうに見つめるという場面でした。ご興味のある方はDVDをレンタルしてみてください。
まだまだ、石畳の坂道がつづきます。歩きやすい靴(スニーカーなど)が必須ですね。
振り返ると、のぼって来た道が見えました。あと少しだから、がんばらなくちゃ。
聖マルゲリータの墓所
ようやく「聖マルゲリータの墓所」が見えてきました。ここまで来ればあと一息です。
こちらの”墓所”、”教会”ではないんですね。教会のような大きな墓所に眠るのは「聖マルゲリータ」。ネット検索してみると、情婦だった彼女が改心したというようなことが書いてありました。コルトーナゆかりの聖人です。
「メディチの要塞」からの眺め
歩いたのは20分ほどでしょうか。「ジリファルコの要塞 Fortezza del Girifalco」に到着。ガイドブックでは「メディチの要塞」と紹介されていたりもします。
そして、ここがおすすめの絶景スポット1です。キアーナ渓谷の素晴らしい景色を一望できます!
なんですが、個人的には、次で紹介する眺望の方がすごーい!!と思いました。
おすすめ!! コルトーナの絶景スポット2
ガリバルディ広場
コルトーナの玄関口「ガリバルディ広場」へ行きます。
広場の淵は、ちょっとした展望スペースになっています。ここからの景色もすてきなのですが、さらなる絶景スポットへ行きましょう。広場の脇にあるエスカレーターを見つけてください。
エスカレーター
上の写真のようなエスカレータです。朝8時頃から夜10時頃まで動いていたと思います(夏は24時までだったかな)。
チェーザレ・バッティスティ通りへ
駐車場を横切ると、車道に出ます。車に気を付けながら道の脇を下っていくと――。
眼下に「サンタ・マリア・デッレ・グラツィエ・アル・カルチナイ教会」とトスカーナの緑豊かな素晴らしい風景をのぞむことができますよ!!
いつまでもずーっと見ていたいと思うほど、本当にとっても幻想的な景色でした☆
その他の見どころ~旧市街を町歩き~
さて、ここからは、旧市街です。点在している教会を目印に町歩きしました☆
コルトーナは町並みも魅力です。石畳の道をのんびり歩くと、その愛らしさをたっぷり味わえてよいですよ◎ 中世~ルネサンス期に建てられた教会や家々は素朴で可愛らしいという印象です。
サン・ドメニコ教会
ガリバルディ広場からサン・マルゲリータ通りへつづく道で目にする「サン・ドメニコ教会」。ガイドブックには”後期ゴシック様式の教会”とありました。
ゴシック建築というと、とげとげの屋根(尖頭アーチ)との印象が強いですよね。こんなに簡素なゴシック建築もあるんですね。
サン・二コラ教会
「サン・二コラ教会」は町のやや東寄りに位置しています。残念ながら門が閉まっていました。この日はお休みだったようです。
ベンチで休憩
ベンチがありました。しばらく休憩するのもイイですね☆
サン・フランチェスコ教会
聖フランチェスコの同士だった人が13世に建てた教会。ほぼ町の中央に位置しています。こちらの建築様式も、後期ゴシック。
時計台のある市庁舎&レップブリカ広場
町の中心は「レップブリカ広場」。この広場界隈に、レストランやお土産物ショップがいくつかありました。お食事や買物はここが便利です☆
それでは以上です。よい旅を!!