銀座と新橋の間、銀座8丁目花椿通りに面するイタリアンレストラン「オステリア・ダ・カッパ Osteria da K.」。夜を彩る飲み屋街のビルの一角にひっそりと店を構えています。
店内は左右に細長く、18席ほどが設えられていました。カウンター8席、4名テーブル2卓、2名テーブル1卓。かしこまったリストランテというよりは、気軽なオステリアという雰囲気。薄暗い照明の中、シェフとカメリエーレが心地よいサービスで客をもてなしてくれます。
「東京の最高のレストラン」に掲載されていたので、行ってみることにしました☆
カウンター席で、
- 前菜3品
- プリモ1品
- セコンド1品
- グラスワイン&スパークリングワイン4杯
- エスプレッソ
をいただきました。
「鮨よしたけ」(ミシュラン三ッ星の名店)で江戸前寿司の技法を学んだというシェフが、イタリアンに独自のアレンジを加えた料理を提供してくれます。職人気質のこだわりが垣間見れるシェフでした。
アンティパスト1品目「本日の鮮魚のカルパッチョ」
まずは1品目。
「本日の鮮魚のカルパッチョ」(2,000円)。
”本日の魚”はスズキです。
日本のイタリアンではお決まりの魚ですね。
スズキをブロッコリー、青菜、にんじん、かぶ等と一緒にいただきます。スズキの脂と絶秒にマッチする酸味とオイル具合でした。日本でしか味わえないカルパッチョではないでしょうか。スズキは酢味噌とでも合いそうな和風テイストでした。
アンティパスト2品目「濃厚のブッラータチーズ」
アンティパスト2品目は、
「濃厚ブッラータチーズ フルーツトマトとマンゴーのソース」(2,200円)。
これはとっても美味しい逸品でした♪
わたしは南イタリア(アンドリア)で出来立てのブッラータをいただいたことがあります。水気の多いモッツァレラチーズという感じでした。ですから、オステリア・ダ・カッパでもそんなブッラータを想定していました。
ところが、こちらのオステリアのブッラータは非常に濃厚。
想像をはるかに超えていました。
ソースにはフルーツトマトとマンゴーが添えられていました。
酸味と甘みが絶妙でした。
季節によって、ソースは変わるそうです。
イチゴだったり、桃だったり。
また、違う季節に訪れて食してみたいなと思わせるブッラータでした。
コスパも良ですね。
2,200円で2玉(と表現すればいいのかな?)のブッラータをいただけました。
あわせていただいたのはブルゴーニュ産白ワインです。
(ソムリエが料理に合わせてグラスで出してくれますよ)
わたしにはちょっと甘かったかも。
もうちょっとドライな方が良かったかな。
アンティパスト3品目「フランス産ホワイトアスパラガスのソテー」
アンティパストを3品も食べるなんて・・・
どれだけ、おつまみ求めてんの?って感じですよね(*'ω'*)
ついつい、いっちゃいました3品目。
「フランス産ホワイトアスパラガスのソテー ふわふわ卵とパルメザンチーズかけ」(1,600円)。
ソテーされたホワイトアスパラガスの苦みと卵の甘みがマッチしてました。
卵はふわふわです。
お酒が進む一品ですね。
プリモピアット「魚卵と肝のアーリオオーリオスパゲッティ」
プリモピアットは、
「魚卵と肝のアーリオオーリオスパゲッティ」(1,400円)。
魚卵はキンメダイの卵です。
魚卵&肝ですから、相応の臭みをイメージしていました。
ですが、思ったいたような臭みはなく、魚卵と肝の濃厚さや舌ざわりが上手くパスタと絡み合っていました☆メニューでは、麺はスパゲッティとなっていましたが、実際にはカッペリーニに近い細さです。
上品なパスタでした。
で、合せていただいたのはワインではなく・・・日本酒でした。
こちらもソムリエさんがアレンジしてくれました。
京都のお酒「まつもと」です。
確かに、魚卵や肝には日本酒が合いますよね。
オステリア・ダ・カッパは食事をじっくり味わうのもいいけれど、出来ればあわせてアルコールを楽しみたいという人におすすめですね。ソムリエにお任せすれば、グラスワインだけでなく、日本酒もいただけちゃいますよ。
セコンドピアット「鮮魚の丸ごと一本アクアパッツァ」
セコンドには「鮮魚の丸ごと一本アクアパッツァ」ということで、
「ホウボウ(360g)」(3,200円)をいただきました。
ホウボウは上質な白身魚です。
出汁のきいたスープと程よく淡白な白身がよくマッチしていました。
皮や骨は取り除きやすく、食べやすかったです。
複数人で一皿を分ける場合、お店の人にお願いすれば、取り分けてもらうことも可能なようでした。
最後に
オステリア・ダ・カッパは日本人向けにアレンジしたイタリアンを提供してくれるお店でした。ブッラータにしても、魚料理にしても、本格的なイタリア料理とはほんの少し違いますが、日本人が美味しいと思える絶品メニューが揃っています。気心の知れたお相手と足を運んでみてはいかがでしょうか。